2012年8月24日金曜日


僕は悲鳴をあげる
静かに
けっして誰にも届くことはないのだろう
雨の夜
響く鼓膜の中の雑音
僕の中の蝶が夢を映し出し
僕の中の蝶が夢を隠す
光の温度がこの身体を蝕む
光が強すぎる
そして
陰さえ隠すのだ
僕の目は光の反射で
あるべき世界を見失った
ここは何処か
慣れ親しんだ名が記号となり
光が更なる強さを増した
助けて僕の陰よ
助けて僕の温度よ
不意な出来事に心臓が乱れた
夜の静寂を待ち
耐えるのだ
世界が僕を見つけ出してくれるまで
あとどのくらいだろう
無機質な目から
何かが落ちる
手招きされるこの道を
進むことは
ないのだろう
僕には僕の居場所がある
本来の呼吸が出来る場所
闇の中でこそ
僕の光を探せるのだろう
きっと、そうなのだろう

0 件のコメント:

コメントを投稿